2026年6月23日、ByteDanceは火山エンジン FORCE カンファレンスで5つの次世代AIモデルを一挙に発表した:豆包大モデル 2.1 Pro、動画生成モデル Seedance 2.5、Seedance 2.0 4K版、画像生成モデル Seedream 5.0 Pro、音声生成モデル 1.0。中でも最も注目を集めた Seedance 2.5 は7月初旬に正式リリース予定。
主なアップグレード:1回の生成で30秒の連続動画、最大50個のリファレンス素材入力、ネイティブ4K出力、部分リペイント編集。
Seedanceの市場ポジションを示すデータ:年間収益は20億ドル規模、粗利益率約70%、AIショートドラマ分野での普及率は95%に迫る。豆包大モデルの1日あたりのToken呼び出し量は180兆を突破し、1年間で10倍以上の成長を遂げた。火山エンジンは中国のパブリッククラウドMaaS市場で49.5%のシェアを獲得し、首位に立っている。
ByteDance Seed 公式ページ。Seedance 2.5 リリース後に更新される見込み
Seedance 2.0 や Seedance 2.0 Mini を使っている方へ——この記事では、2.5で何が変わったのか、待つべきか、今どうすべきかを整理する。
Seedance 2.5 の主な進化
30秒のネイティブ動画
Seedance 2.0は最長15秒だったが、2.5では一気に30秒に倍増。しかも継ぎ接ぎではなく、1回の生成で完結する。キャラクター、シーン、ライティングが30秒間一貫し、つなぎ目や不連続が発生しない。
30秒は短く聞こえるかもしれないが、AI動画の分野では現在公開されているモデルの中で最長の単発生成時間だ。比較:Runway Gen-4は最長10秒、Kling 2.1は最長10秒、Sora 2は最長20秒。
50個のリファレンス素材入力
Seedance 2.0は最大12個のリファレンス入力(画像6 + 音声3 + 動画3)に対応していたが、2.5では一気に50個に拡大。単なる数の増加ではなく、ワークフローそのものが変わる。
以前はすべてのディテールをテキストで記述する必要があったが、今はリファレンス素材を直接投入できる:キャラクターデザイン、シーンの雰囲気、カメラワークのスタイル、BGM——モデルが自ら理解して融合する。ショートドラマ、広告、ECなど高い一貫性が求められるシーンにとって、これは質的な変化だ。
部分リペイント編集
2.5で最も実用的な新機能。動画内の特定エリアの内容を変更しつつ、元のモーション、カメラアングル、ライティングはそのまま維持できる。
例えば:商品紹介動画を生成したが、背景を白から屋外シーンに変えたい場合——以前は丸ごと再生成が必要だったが、今は背景だけ変更すればよく、商品のモーションと光影は完全に保持される。
3Dホワイトモデル・プレビジュアライゼーション
低精度の3Dホワイトモデル(ブロックアウト)を入力し、空間構図、カメラの動き、オブジェクト配置をロック。スタイル参照画像と組み合わせて最終動画を生成する。正確なショットコントロールが必要なプロフェッショナルユーザーに非常に有用。
ディレクター級カメラコントロール
プッシュイン、プルバック、手持ち、追跡、周回——2.5はより精密なカメラワーク制御を提供し、1回の生成でマルチショットシーケンスを計画できる。生成後に手動で繋ぐ必要がない。
Seedance 2.5 vs 2.0:比較表
| 特性 | Seedance 2.0 | Seedance 2.5 |
|---|---|---|
| 最長時間 | 15秒 | 30秒 |
| リファレンス素材上限 | 12個 | 50個 |
| 部分リペイント | 非対応 | 対応 |
| 3Dホワイトモデル入力 | 非対応 | 対応 |
| ネイティブ解像度 | 最大1080P(4Kにアップグレード済み) | ネイティブ4K |
| 音声生成 | ネイティブ同期 | 改良された音素レベルのリップシンク |
| カメラコントロール | 基本 | ディレクター級の精密制御 |
| API価格 | ~¥1.0/秒(720P) | 未発表 |
| 状態 | リリース済み | 企業ベータ中、7月初旬リリース予定 |
注意:Seedance 2.0と2.5の両方がネイティブ4K出力に対応。2.0の4Kは今回のカンファレンスで同時発表されたアップグレード、2.5はネイティブ対応。
2.5を待つべきか、今すぐ2.0を使うべきか?
ニーズ次第:
待たずに今すぐ2.0を使うべきケース:
- 動画ニーズが主に15秒以内のショートクリップ(SNS、EC展示、広告素材)
- 安定して使えるAPIが必要で、不確定なリリース時期を待てない
- コスト重視——2.5は2.0より高くなる可能性大。新モデルのリリース初期は価格が高めに設定されがち
- 大量生産が必要なら、Seedance 2.0 Mini が現時点でコスパ最強
2.5を待つ価値があるケース:
- 15秒以上の長尺コンテンツを制作中(ショートドラマ、ブランドストーリー、チュートリアル動画)
- 高い一貫性のマルチショットナラティブが必要
- ワークフローがリファレンス素材に大きく依存(12個では足りない)
- 部分編集機能が必要で、小さな修正のたびに丸ごと再生成したくない
折衷案: 2.0またはMiniで当面のニーズを回しつつ、2.5が正式リリースされたら切り替える。両世代のプロンプトとプロジェクトは基本的に互換性があり、移行コストは低い。
競合との比較
| モデル | 最長時間 | リファレンス素材上限 | 部分編集 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| Seedance 2.5 | 30秒 | 50個 | 対応 | 7月リリース |
| Seedance 2.0 | 15秒 | 12個 | 非対応 | リリース済み |
| Sora 2 | 20秒 | 限定的 | 非対応 | リリース済み |
| Runway Gen-4 | 10秒 | 限定的 | 対応 | リリース済み |
| Kling 2.1 | 10秒 | マルチモーダル | 一部 | リリース済み |
| Veo 3.1 | 8秒 | 限定的 | 非対応 | リリース済み |
注:上記データは2026年6月時点。各モデルは継続的にアップデート中。Seedance 2.5のデータは公式発表会の情報に基づいており、正式版で変更される可能性あり。
Seedance 2.5は生成時間とリファレンス素材数で大きくリード。30秒の単発生成は現在公開されているモデルの中で最長だ。ただし注意:Seedance 2.5はまだ正式リリースされておらず、独立した第三者評価もない。実際の画質と安定性はリリース後の検証を待つ必要がある。Seedance 2.0は現在 Artificial Analysis Video Arena ランキングで1位(テキスト-to-動画・画像-to-動画の両方)。2.5がこの優位性を維持できるかはまだ分からない。
価格予測
Seedance 2.5の公式価格はまだ発表されていないが、いくつかの角度から推測できる:
- Seedance 2.0のAPI価格は約¥1.0/秒(720P)、サードパーティプラットフォームfal.aiでは約$0.24〜$0.68/秒
- 2.5は生成時間が倍増し機能も大幅強化、価格上昇はほぼ確実
- 競合参考:Veo 3.1は約$0.40/秒、Kling 3.0 Proは約$0.33/秒
- 妥当な予想:2.5の価格は¥1.5〜2.5/秒($0.20〜$0.35)の範囲になる可能性
2.5の正式リリース後、具体的な価格情報を更新予定。
即梦(Dreamina)動画生成インターフェース。上部バナーで Seedance 2.5 Mini のプロモーションが始まっている
いち早く使うには
| チャネル | 対応予定時期 | 適した用途 |
|---|---|---|
| 即梦(Dreamina) / Dreamina | 7月初旬に同時リリース | ビジュアル操作ユーザー |
| 火山方舟 API | 7月初旬 | 中国国内の開発者 |
| BytePlus ModelArk | 7月以降 | 海外開発者 |
| editly.art | リリース後すぐに対応 | 手軽に体験 |
AI動画が初めての方は、まず初心者ガイドをご覧ください。基本概念を理解してから2.5に取り組むとスムーズです。
まとめ
Seedance 2.5のアップグレード方向は明確:より長い動画、より多くのコントロール、より精密な編集。ショートドラマ、ブランド広告、EC動画など、一貫性と精密な制御が求められるプロフェッショナルなコンテンツ制作のニーズに狙いを定めている。
ただし、スピード重視で大量生産・コスト管理が優先なら、Seedance 2.0 と Mini が依然としてより現実的な選択肢だ。2.5が正式リリースされ次第、実際のレビューと価格比較をいち早くお届けする。

